キャラクタ相関図

C2H6O です。とりあえず更新するものはないはず……だったのですが、前のブログで 4 話目まで公開したら、キャラの相関図を公開すると書いてあったので、役に立つかどうか解りませんが、載せておきます。それと OZ Meets OZ ! でも書けなかったことというのは、やすらや市長のバックについてです。どうにもそこまで話を広げられなくて OZ Meets OZ ! では市長ややすらのバックについてはあまり触れられていません。
ただ、市長は「シュレンベルグ」、やすらは「マルタ」という組織に所属しているらしいことがルイーゼのセリフから、そして日本は天津神(伊勢)と国津神(出雲)が影響力を及ぼしていることが彩のセリフから解ります。市長の日記で「こやつらをなんとかしたい」と吐露しているのは、マルタのことを言っていて、汐碕市の中にマルタのセイフハウスが有り、そこにはやすらが所属しているということのようです。
そしてやすらの組織──マルタ──が 601 人目となってしまった賢者「天音」を見つけて、市長に報告したようです。
伊勢と出雲は関わりは持ちませんが、彩が天音をかばってルドルフを殺すようなことがあれば、「何故法の者を殺したのか」と、彩が伊勢や出雲の神々から探られることになります。またこのことはマルタを通じて、汐碕の市長にも知らされ、さらに世界中の賢者から「彩が昔のように何かよからぬことを企んでいるのではないか」と疑われてしまう可能性があるのです。そうなると今度は「渾沌」の連中が彩をかばいだし、下手をすると色んなところで小競り合いが起きてしまう可能性があります。これが昔の彩だったら「喧嘩上等!」で突っ走ったのでしょうが、今の彩は今のところ大人しくしているようです。

なお渾沌の連中は、「喧嘩上等!」の頃の彩に戻って欲しいと願っているようです(汗)。

「マルタ」ですが、これは世に言う「ロードス及びマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会」で、中世からずっと続く騎士団が現在では国家としての主権を得、世界中の勢力監視を行っている組織です。どこの勢力も突出しないよう、世界のバランスを保つ役割をしています。この組織の面白いところは、監視の対象が自分自身にも向いていると言うことです。ですが、まぁ、伝統的に欧米に甘い組織のようで、中立を保つと宣言しているものの、なんだかんだとヨーロッパ・アメリカ贔屓になってしまっています。

「シュレンベルグ」ですが正確には「聖シュレンベルグ騎士修道会」と言って、現在はドイツとスイスの国境に国家としての主権を構える騎士団です。こちらは遙か昔にヨーロッパに眠っていた「天使」を掘り起こして、その天使の力を手に入れてヨーロッパを席巻した騎士団です。現在でも当主はその天使の力を受け継いでしまっており、不死の身体を持っていますが、残念ながらヴァンパイア化しており、暗闇でしか活動出来ない上に、人間の血が必要な家系となってしまいました。その嫡流の一部が東に逃れて日本に来ているのですが、それが橘氏というわけです。同じく市長の日記で、「橘家は理由があって人前に出られない」とは、このヴァンパイア化が原因なのです。そしてそのヴァンパイア化などの問題を封じ込めるためにも、天使の力を使ったりしていたのですね(瑠璃火の封印)。シュレンベルグについてはもうちょっと突っ込んだ話が「こちら」に載ってます。

とまぁ、とりあえず汐碕市のわりと根幹の部分をざざっと舐めてみました。これらの設定を知りつつ、「翼をください」を振り返ると、新しい発見があるのではないかなぁと思っています。